のり子のコラム
ステュディオ プレジール

のり子のコラム/バックナンバー
200911.1掲載

ウイーン菓子の思い出

ウィーンのカフェ「シュヴァルツェンベルク(SCHWARZENBERG)」今年は日本とオーストリアの外交関係開設140年の節目に当たり、「日本オーストリア交流年2009」として、日本とオーストリア両国で様々な催しや交流が行われています。
私がウイーンを初めて訪ねたのは大学2年の春、大学主催のヨーロッパツアーに参加した時でした。昼間は市内の美術館や観光スポットを巡り、夜は音楽会やウィンナーワルツを観たりしました。その時の自由時間に友人達と真っ先に訪れたのがお菓子屋さんで、食欲旺盛な頃でしたから多分沢山のケーキを皆でシェアして食べたに違いありません。「デーメル」や「ゲルストナー」のペーパーナプキンが旅行写真のアルバムに収まっています。早春のウイーンの街はとても静かで、馬車が走るなんとも優雅で大人っぽい街という印象でした。カフェやお菓子屋さんも大人が集うところで、今考えると不似合いなことをしてきたものと思いますが、遙か昔の楽しい思い出です。
昨年夏に訪れた際も、カフェやお菓子屋さん(コンデトライ)を廻りました。日本でも今はカフェブームですが、ウイーンのカフェは第ニの居間と呼ばれる位、朝から晩までお客さんがあり、待ち合わせや仕事の打合せに利用されたり、ランチタイムや、一人でのんびりとお茶とお菓子を楽しんだりと、生活の中にすっかり溶け込まれています。夜には生演奏を聴きながらお酒も楽しめるのでウイーン子達のまさに憩いの場といえるでしょう。
ウイーンにはお菓子屋さんも多く、私が好きなお店の一軒がオーバーラ(KONDITOREI OBERLAA )です。ウイーン郊外の温泉保養地に本店を構えるお菓子屋さんで、ウイーン市内にも数店舗展開されています。お菓子だけでなく、お食事もとても美味しいのが嬉しいです。ここのシェフを長年務めておられた方がカール・シューマッハ氏(KARL SCHUMACHER)で(既に引退されています)、氏はどちらかというとどっしりとした伝統的なウイーン菓子に、泡立てた生クリームやフレッシュフルーツを使って、現代にマッチするように工夫を重ねて来られました。ハプスブルグ家の歴史と共に花開いたウイーン菓子が現代風に生まれ変わったとも言えるでしょう。沢山の賞も取られ、今は名誉市民でいらっしゃるそうです。何年か前に製菓学校からの研修旅行でお邪魔した時も、自ら店内と厨房を案内してくださいました。暖かな感じのとても素敵な方でした。シューマッハ氏のお名前はウイーン菓子を教わった故石黒達朗先生からよく伺っていました。石黒先生ご自身オーバーラの海外協力員というお立場で、年に何度もウイーンを訪れておられました。(オーバーラは福岡にも一時期出店されていました)
その石黒先生からは、製菓学校で習ったウイーン菓子とはひと味違うお菓子を教わりました。フランス菓子を中心に勉強して来た私にとっては、作り方だけでなく材料選びや味の組み合わせが新鮮で、毎回先生のレッスンに伺うのが楽しみでした。今年のクリスマスはオーストリア交流年ということもあり、石黒先生から教わったお菓子を作ろうかなと思っています。

/Noriko.K

2009.11.1掲載

コンデトライ OBERLAA

OBERLAA という老舗お菓子店
OBERLAA という老舗お菓子店
店内でテイクアウト、店の前にある外のカフェで<br>
お召し上がり..
店内でテイクアウト、店の前にある外のカフェでお召し上がり..
独特の黄色に昔ながらの紋章が付いたパッケージが印象的
キレイなパッケージのチョコレート菓子
ウィナーコングレストルテ
ウィナーコングレストルテ
ウィーンの昔の風景が美しいチョコレートのパッケージ!
ウィーンの昔の風景が美しいチョコレートのパッケージ!

ウィーン名物の馬車
ウィーン名物の馬車

店名: KONDITOREI OBERLAA
住所: NEUER MARKT 16,A-1010, WIEN
電話: 513-29-36-0
営業時間: 8:00〜20:00

パリ/もとき〜な

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